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D5.A.6 設計パラメータ

設計パラメータは、特定の設計上の決定をプログラムに伝えます。設計パラメータは、開始時にはデフォルト値にセットされており、特定の構造物に合うように変更することが可能です。

設計されるモデルにより、デフォルト値の幾つか、あるいは全てを変更する必要があるかも知れません。幾つかのパラメータは、単位に依存しており、変更する場合は、新しい設定が動的な"単位"の設定と整合する必要があります。

次の表に、全てのEC3関連のパラメータを、説明と既定値とともに掲載しています。

表 1. 鋼構造設計パラメータEC3 EN
パラメータ名 既定値 説明
CODE -

Eurocode 3:2005 (EN 1993)に従ってデザインを呼び出すには、EN 1993-1-1:2005として指定する必要があります。

準拠する設計コード。「TR.48.1 パラメータの設定」を参照してください。

ALH 0.5 メンバーの長さに対する(メンバーの始点からの)点トルクの距離の比率。既定値の0.5は、対称荷重を受けたメンバーの中間スパンに作用するトルクを表します。値の範囲は0~1です。
ALPHA 1.0 曲げ力と軸力を組み合わせたチェックのために、式6.41のα係数に対してユーザー定義値を入力するために使用します。
BEAM 3

梁の長さに沿ってチェックする断面の数を制御するパラメータ:

  • 1.ビームに沿った最大Mzの位置でチェックします。
  • 2.BEAM 1.0チェックの位置で端力と力で断面をチェックします。
  • 3.ビームに沿って1/13ポイントごとにチェックし、最大値を報告します
BETA 1.0 曲げ力と軸力を組み合わせたチェックのために、式6.41のβ係数に対してユーザー定義値を入力するために使用します。
C1 1.132 Clause 6.3.2.2に従って弾性危険モーメントMcrを計算する際に使用されるC1係数に対応
注記: Dutch NA 2016にはこのパラメータが必須です。
C2 0.459 Clause 6.3.2.2に従って弾性危険モーメントMcrを計算する際に使用されるC2係数に対応
注記: Dutch NA 2016にはこのパラメータが必須です。
C3 0 Clause 6.3.2.2に従って弾性危険モーメントMcrを計算する際に使用されるC3係数に対応
CAN 0

たわみチェックに対してメンバーは片持ち梁タイプと見なされます。

  • 0.はメンバーが片持ちはりメンバーとして扱われないことを示します
  • 1.はメンバーが片持ち梁メンバーとして扱われることを示します
CMM 1.0

メンバーに対する荷重タイプとサポート条件を示します。Mcr計算に使用するC1、C2、およびC3係数の計算に使用されます。

1から8までの値を取ることができます。

その使用の詳細については、注記2(下記)を参照してください。

CMN 1.0

端部拘束のレベルを表します。

  • 1.0 = 無固定
  • 0.5 = 完全固定   
  • 0.7 = 一端自由、他端固定
CMT 1

ねじりの荷重と支持条件を示すために使用されます(SCI出版物P-057を参照)。

1~7の値を取ることができます。値は、セクション6とSCI-P-057のApp.Bで定義されているさまざまなケースに対応しています。

詳細については、注記4(下記)を参照してください。

DFF 360 "たわみ長さ"/最大許容局所たわみ。

表下の注記1dを参照してください。

使用性の荷重エンベロープを使用したたわみチェックについては、「TR.40 荷重エンベロープ」を参照してください。

DJ1 メンバーの始点ジョイント "たわみ長さ"計算用始点を表すジョイント番号。表下の注記1を参照してください。
DJ2 メンバーの終点ジョイント "たわみ長さ"計算用終点を表すジョイント番号。表下の注記1を参照してください。
DMAX 100.0 cm メンバーの最大許容せい
DMIN 0 メンバーの最小必要せい
EFT メンバー長 隣接するねじり拘束間の距離。附属書BB 3.2.2に準拠したテーパー部材のねじり、横ねじり座屈チェックの有効長さ。

メンバーの長さの既定値は0です。

ELB 0

軸荷重と曲げの組み合わせのチェックの方法を指定するために使用されます。

  • 0.EN 1993-1-1:2005のCl. 6.2.9を使用します
  • 1.EN 1993-1-1:2005のCl. 6.2.1(7) - 式6.2を使用します
ESTIFF 0

(Dutch NA 2007でのみ使用、Dutch NA 2016には適用されない)(非)/バットレス骨組の一部を形成する柱をチェックする方法:

  • 0.NEN 6770: Section 1のCl 12.3.1.2.3によるチェック
  • 1.NEN 6770: Section 2のCl 12.3.1.2.3によるチェック

このパラメーターの詳細については、「 D5.B.3.8 Clause 6.33 – Uniform members in bending and axial compression」を参照してください。

FAB 3

細長い(クラス4)CHS/パイプ断面のチェックに使用する製造クラスを指定するために使用します(EN 1993-1-6:2007)。

  • 1.クラスA – 優良
  • 2.クラスB – 高い
  • 3.クラスC – 標準
FU 0 鋼材の終局引張強度
GM0 1.0 EN 1993-1-1:2005のγm0係数に対応
GM1 1.0 EN 1993-1-1:2005のγm1係数に対応
GM2 1.25 EN 1993-1-1:2005のγm2係数に対応
GST 0

ユーザー指定のテーブルから"一般断面"を設計するために使用する断面タイプを指定するために使用します。メンバーは、ユーザー定義プロパティを持つ指定されたタイプと見なされます。断面ジオメトリの設計関連のチェックが必要な場合(深さ対厚さ比や幅対厚さ比など)、B、D、TB、TDの値が示されているように使用され、これは出力ファイルに記載されています。

使用可能なオプションと、対応する必要なUPT一般断面の値は次のとおりです。必要な寸法が指定されていない場合、GSTパラメータを持つ断面の設計結果の出力ファイルに警告が記載されます。

0)I形断面
1)単一チャンネル
2)長方形ホロー断面
3)円形ホロー断面
4)アングル断面
5)ティー断面
注記: このパラメータは、UPT一般断面以外の断面に割り当てられている場合は無視されます。
HGT 0.0 テーパー付きウェブ断面の上部から棟木の重心までの距離。
  • 棟木が上部フランジより上にある場合は正の値
  • 棟木が上部フランジより下にある場合は負の値

テーパー付きウェブ部材の横ねじり座屈計算に使用されます。

KC 1.0

EN 1993-1-1:2005の表6.6による補正係数に対応します。このパラメーターが0に設定されている場合、プログラムはkcを自動的に計算します。

注記: British NA、Singapore NA、およびPolish NAの場合、kcはデフォルトでNAに指定されているように計算されます。
KY 1.0 ローカルy軸におけるK係数。細長比と座屈の計算のための有効長を計算するために使用されます。
KZ 1.0 ローカルz軸におけるK係数。細長比と座屈の計算のための有効長を計算するために使用されます。
LEG 0

BS 5950-2000の表25から決定された角度の細長比の値。有効範囲は0~7と10~11です。

表下の注記5を参照してください。

LKP メンバー長 (Dutch National Annex 2016年版にのみ適用)

2つのU字型金具間、U字型金具と1つの端部サポートの間、または2つの端部サポート間のサポートされていない端部長さ。

LVV メンバー長 背中合わせの支柱の相互接続ボルト間、または隣接するバッテンの端部溶接または端部ボルト間で測定されたダブルアングルに適用されます(表25、BS5950-2000)。

既定値はメンバーの長さです。

LY メンバー長 横拘束間の部材系y軸の圧縮長さ

細身比 = KY×LY / RYY

テーパー|断面に使用される横方向の拘束間の距離。テーパー付きウェブ部材の横ねじり座屈計算に使用されます。

既定値はメンバーの長さです。

LZ メンバー長 横拘束間の部材系z軸の圧縮長さ

細身比 = KZ×LZ / Rzz

MTH 0

LTB減少係数χLTの計算に使用する条項を選択するために使用します。使用可能なオプションと対応する値は次のとおりです。

  • 0.断面タイプに基づくデフォルトの方法を使用する(デフォルト)
  • 1.Cl.6.3.2.2を使用する
  • 2.Cl.6.3.2.3を使用する

デフォルトでは、プログラムはロール断面とビルトアップI断面にCl6.3.2.3を、他のすべての断面にCl. 6.3.2.2を使用します。ただし、他の断面タイプ(UK NAなど)を含めるために指定した国別付属書がCl. 6.3.2.3まで拡張される場合は、プログラムはその特定の断面タイプに対してデフォルトでCl. 6.3.2.3を使用します。

NAドキュメントの詳細については「 D5.B. European Codes - National Annexes to Eurocode 3 [EN 1993-1-1:2005]」を参照してください。

MU 0

最大モーメントMに対する横方向の力によるモーメントの比率。CMM値7および8で使用します。注2(下記)を参照してください。

注記: このパラメータは、French NAとBelgian NAにのみ適用されます。
NA 0

EC3設計に対して使用されるNational Annexの選択。このパラメータに使用できる値については、「 D5.B. European Codes - National Annexes to Eurocode 3 [EN 1993-1-1:2005]」を参照してください。

(詳細については、「 D5.A.1 General Description」を参照してください)

NSF 1.0 引張耐力計算用の有効引張係数(net tension factor)
PLG 0

これは、Polish National AnnexのCL. NA.20(2)およびNA.20(3)に従って追加の相互作用チェックを含めるかを決定するために使用されます。

注記: このパラメータは、Polish NAにのみ適用されます。
PY 降伏強度 降伏強度の既定値はSGRパラメータの既定値に基づいて設定されます
RATIO 1 耐力に対する荷重の許容比
SBLT 0.0

断面が圧延であるか組立であるかを示します

  • 0.0 = 圧延
  • 1.0 = 組立
  • 2.0 = 冷間成形(表6.2の適切な座屈曲線を使用)
SGR 0

表3.1: EN 1993-1-1に示す鋼材グレード2005:

  • 0.0 - 鋼材種S 235を表す - EN10025-2
  • 1.0 - 鋼材種S 275を表す
  • 2.0 - 鋼材種S 355を表す
  • 3.0 - 鋼材種S 450を表す
  • 4.0 - 鋼材種S 275 N/NLを表す - EN10025-3
  • 5.0 - 鋼材種S 355 N/NLを表す
  • 6.0 - 鋼材種S 420 N/NLを表す
  • 7.0 - 鋼材種S 460 N/NLを表す
  • 8.0 - 鋼材種S 275 M/MLを表す - EN10025-4
  • 9.0 - 鋼材種S 355 M/MLを表す
  • 10.0 - 鋼材種S 420 M/MLを表す
  • 11.0 - 鋼材種S 460 M/MLを表す
  • 12.0 - 鋼材種S 235 Wを表す - EN10025-5
  • 13.0 - 鋼材種S 355 Wを表す
  • 14.0 - 鋼材種S 460 Q/QL/QL1を表す - EN10025-6
  • 15.0 - 鋼材種S 235 Hを表す - EN10210-1
  • 16.0 - 鋼材種S 275 Hを表す
  • 17.0 - 鋼材種S 355 Hを表す
  • 18.0 - 鋼材種S 275 NH/NLHを表す
  • 19.0 - 鋼材種S 355 NH/NLHを表す
  • 20.0 - 鋼材種S 420 NH/NLHを表す
  • 21.0 - 鋼材種S 460 NH/NLHを表す
  • 22.0 - 鋼材種S 235 Hを表す - EN10219-1
  • 23.0 - 鋼材種S 275 Hを表す
  • 24.0 - 鋼材種S 355 Hを表す
  • 25.0 - 鋼材種S 275 NH/NLHを表す
  • 26.0 - 鋼材種S 355 NH/NLHを表す
  • 27.0 - 鋼材種S 460 NH/NLHを表す
  • 28.0 - 鋼材種S 275 MH/MLHを表す
  • 29.0 - 鋼材種S 355 MH/MLHを表す
  • 30.0 - 鋼材種S 420 MH/MLHを表す
  • 31.0 - 鋼材種S 460 MH/MLHを表す
注記: EN 1993-1-1:2005では、(EN 1993-1-1:2005のTable 3.1の)鋼材種S 450に対してTable 6.2の座屈曲線が与えられていないので、プログラムはClause 6.3に従って座屈抵抗を計算する際に、鋼材種S 460に関する座屈曲線と同じものを使用します。
SRT 0 (Dutch National Annex 2016年版にのみ適用)
ねじり安定性と曲げねじり安定性の細長のチェックが実行されるかどうかを指定します。
  • 0.チェックが実行されます(既定)
  • 1.チェックはDutch National Annex 2016年版のCl. 6.3.1.4によってスキップされます
STIFF 部材長とはりせいの小さい方 ウェブせん断座屈を防ぐために使用される横方向補剛材プレート間の距離。指定しない場合、または値0が指定されている場合、プログラムはウェブが補強されていないと見なします。
TOM 0 ねじりチェックに使用される設計の総ねじり。メンバー設計に使用する総ねじりモーメントを上書きするために使用できます。
TORSION 0

特定のメンバーまたはメンバーのグループに使用する方法:

  • 0.メンバーがねじりを受ける場合は、基本的なねじりチェックを実行します。
  • 1.基本的な応力チェックを実行します(反り効果を無視します)。
  • 2.詳細なチェック(反り効果を含む)を実行します。
  • 3.すべてのねじりチェックを無視します。
注記: オプション1または2の場合、ねじりモーメントがない場合でも、プログラムはねじり関連のチェックを実行し、ねじりモーメントにゼロの値を使用します。
TRACK 0

出力の詳細度を指定します。

  • 0.結果の概要のみ。
  • 1.メンバー耐力を含む要約。
  • 2.詳細な結果。
  • 4.たわみチェックの結果のみ。
UNF 1 曲げねじり座屈の計算に使用される、実際のメンバー長の割合として与えられる支点間距離。
注記: UNFパラメーターとUNLパラメーターの両方を指定した場合、使用される有効座屈長さはUNF×UNLです。
UNL メンバー長 許容曲げ応力を計算するための支点間距離。曲げねじり座屈の計算に使用されます。値は長さの現単位のものです。
ZG +断面高/2

横荷重のせん断中心からの距離。Mcrの計算に使用されます。

注記: T形断面の場合、ZGのデフォルト値は(+フランジの厚み/2)になります。

注記

  1. CANDJ1およびDJ2 – たわみ

    1. たわみチェックを行う際は、2つの方法から選択可能です。第1の方法はCANパラメータの値が0として定義され、局所変位に基づいています。局所変位の詳細については、「TR.44 メンバーに関する断面変位の出力」を参照してください。

      CANパラメータが1にセットされると、片持ちはり形式のたわみに基づいてチェックが行われます。(DX1, DY1,DZ1)を、DJ1(DJ1がない場合は、部材の始点)によって定義される節点における(全体座標での)節点変位とします。同様に、(DX2, DY2, DZ2)を、DJ2またはメンバーの終点におけるたわみ値とします。

      Delta = SQRT((DX2 - DX1)2 + (DY2 - DY1)2 + (DZ2 - DZ1)2)を計算します。

      Length = DJ1とDJ2の間の距離、または、ケースによって始点と終点の間の距離を計算します。

      CANが値1に設定されるなら、dff = L/Delta

      たわみの比 = DFF/dff

    2. CAN = 0の場合、たわみ長さは、ある部材内での局所たわみを計算する際に使用される長さとして定義されます。 ほとんどのケースで"たわみ長さ"は、メンバーの長さと等しくなります。しかし、状況によっては、"たわみ長さ"は、メンバーの長さとは異なります。DJ1DJ2を結ぶ直線は、そこから部材座標系たわみを測定するための参照線として使用されます。

      たとえば、1つのはりが4つのジョイントと3つのメンバーとしてモデル化されている下記の図を参照してください。本ケースでは、"たわみ長さ"は、3つのメンバーすべてで、はりの全長と等しくなることに注意してください。この状況をモデル化するには、パラメータDJ1DJ2を使用します。そのため、3つのメンバーすべてに対してDJ11とし、DJ24とします。
      D = メンバー1、2、3の最大局所変位。
      PARAMETERS
      DFF 300. ALL
      DJ1 1 ALL
      DJ2 4 ALL
    3. DJ1DJ2が使用されない場合は、"たわみ長さ"は既定でメンバー長となり、部材座標系たわみは、元のメンバー線から計測されます。

    4. "パラメータブロックの前にLOAD LIST ENV"でサービサビリティの荷重エンベロープが指定されている場合、たわみの計算には既定値のDFF 360が使用されます。いずれかのメンバーにDFF 0を指定すると、そのメンバーのたわみチェックはスキップされます。

    5. 上記のパラメータが他の鋼構造設計用パラメータと一緒に使用可能です。

  2. さまざまな荷重とサポート条件に対するCMMの値は、次のとおりです。

    表 2. CMMパラメータの値
    CMM 荷重とサポートの条件
    1
    2
    3
    4
    5
    6
    7

    変動端部モーメントと一様荷重

    8

    変動端部モーメントと中央集中荷重

  3. ビームたわみのチェック

    TRACKパラメータを4に設定すると、BEAM CHECKコマンドに含まれるメンバーが、現在のLOAD LISTを使用して、応力耐力についてではなく、ローカル軸たわみについてチェックされます。

    LOAD LIST ENVを使用する場合は、たわみをチェックするためにサービサビリティエンベロープが存在する必要があります。LOAD LIST ENVで強度荷重ケースのみが指定されている場合、強度チェックのみが実行され、トラック4トラック2として扱われます。
    注記: 二組のコードチェックの両方が出力ファイルにレポートされますが、最後のコードチェックの結果のみがSTAAD.Proグラフィカルユーザーインターフェイスにレポートされます。
  4. さまざまな荷重とサポート条件に対するCMTの値は、次のとおりです。

    表 3. CMTパラメータ値で表される荷重およびサポート条件

    CMT

    説明
    1 (既定): 端部での集中トルク。両端ねじり固定と反り固定
    2 メンバーの長さに沿った集中トルク。両端ねじり固定と反り自由
    3 メンバーの長さに沿った集中トルク。両端ねじり固定と反り固定
    4 メンバーで均一なトルク。両端ねじり固定と反り自由
    5 メンバーで均一なトルク。両端ねじり固定と反り固定
    6 カンチレバーで集中トルク。端部ねじり固定と反り固定
    7 カンチレバーで均一なトルク。端部ねじり固定と反り固定
    注記: CMT = 2およびCMT = 3の場合、集中トルクが作用する、メンバーの始点から測定した距離を指定するオプションがあります。これは、ALH設計パラメータを使用して実行できます。ALHパラメータは、メンバーの長さに対する(メンバーの始点からの)点トルクの距離の比率を表します。このパラメータの既定値は0.5(つまり、トルクはスパンの中心に作用します)で、0から1の範囲の値を受け入れます。
  5. LEGパラメータは、BS5950の表25の要求に従います。この表は、アングル、ダブルアングル、ティー断面、およびチャンネルの細長さに対するファスナ固定条件に関するものです。以下の値が利用可能です。

    表 4. LEGパラメータの値
    クローズ ボルト設定 LEGパラメータ

    4.7.10.2

    シングルアングル

    (a) - ボルト2つ
    短脚
    1
    長脚
    3
    (b) - ボルト1つ
    短脚
    0
    長脚
    2
    4.7.10.3 ダブルアングル (a) - ボルト2つ
    短脚
    3
    長脚
    7
    (b) - ボルト1つ
    短脚
    2
    長脚
    6
    (c) - ボルト2つ
    長脚
    1
    短脚
    5
    (d) - ボルト1つ
    長脚
    0
    短脚
    4
    4.7.10.4 チャンネル (a) - 2列以上のボルト
    1
    (b) - 1列のボルト
    0
    4.7.10.5 T形断面 (a) - 2列以上のボルト
    1
    (b) - 1列のボルト
    0

    シングルアングル、ダブルアングル、チャンネル、およびティー断面の細長さは、メンバー端部に与えられる接合に依存して、BS 5950の表25によって特定されます。適切な接合を定義するためには、LEGパラメータがメンバーに割り当てられる必要があります。

    シングルアングルに対しては、細長さは弱軸v-vだけでなく、幾何学的な軸a-aとb-bについても計算されます。幾何学的な軸の有効長さは、以下のように定義されます。

    La = KY × LY

    Lb = KZ × LZ

    v-v軸について計算された細長さは、弱軸(STアングルに対するz-z軸、またはRA設定アングルに対するy-y軸)に対する圧縮強度pcの計算に使用されます。a-aとb-b軸の最大細長さは、強軸に対する圧縮強度pc を計算するのに使用されます。

    接合が不明であるか、または表25が適当でないシングルアングルに関しては、代わりにLEGパラメータを10または11にセットすることにより、2つの主軸y-y、z-z軸についてのみ細長さが計算されます。長脚にはLEG 10を使用し、短脚にはLEG 11を使用します。LVVパラメータは使用されません。

    ダブルアングルに関しては、表25の注意5に対応するために、LVVパラメータが利用可能です。さらに、ユーザーテーブル(「TR.19.4 ダブルアングル」を参照)からダブルアングルを使用する場合、10個の既存値の最後に、対をなすシングルアングルの回転半径に相当する11番目の値rvvが与えられる必要があります。